令和7年度「中小企業連携促進県大会」・「ものづくり補助金成果事例発表会」を開催しました

～老舗企業の経営改革と成功事例から学ぶ～

　2025年11月6日、千葉市美浜区のホテルグリーンタワー幕張で「「中小企業連携促進県大会」・「ものづくり補助金成果事例発表会」が開催されました。本セミナーには、県内中小企業組合や異業種交流グループの構成員企業、ものづくり補助金採択事業者など、多様な業種から参加がありました。

　セミナーは特別講演をはじめ、ものづくり補助金の成果事例発表会、そして全体交流会の３部構成で行われ、参加者同士の学びと交流が深まる場となりました。

 

第1部【特別講演】「“世界一小さな粒子”を作る会社の大きな挑戦～100年企業が生まれ変わった理由～」

　最初に登壇したのは、アシザワ・ファインテック株式会社の芦澤直太郎代表取締役会長。曾祖父の代から続く機械製造業を継いだ芦澤様から、数々の困難を乗り越えてきた自社の歴史や、次の100年を目指すうえで重要視する社員教育や社会貢献についてのご講演をいただきました。

　会社を存続させることに留まらず世界一の粉砕機メーカーを目指した機械業独立採算化や、独自の教育制度を導入したことによる若手職員の離職率0％の実現など印象的な話も多く、充実した講演となりました。

第2部【ものづくり補助金成果事例発表会】

　続いて行われた成果事例発表会では、ものづくり補助金を活用して実施した事業についてどのような成果があったか、2社から発表がありました。

株式会社トリプルウィン(株式会社ピーターパン)

　千葉県北西部で絶大な人気を誇るパン屋ピーターパンを運営する株式会社トリプルウィンの横手代表取締役から、テレビ番組で特集された際の映像を交えピーターパンの紹介をしていただきました。

　ものづくり補助金を活用した機械導入により実現した、高加水食パンの製造についてもご説明いただいたほか、1日に販売した数としてギネス記録に認定された「元気印のメロンパン」が参加者の方に振舞われました。

有限会社須賀プラスチックス

　創業以来50年以上にわたりプラスチック加工・製造業を続けている有限会社須賀プラスチックスの須賀取締役から、ものづくり補助金を活用して導入した機械について、製造工程の中から具体例を交えて成果を発表していただきました。

　革新的な技術を持ったロボットの導入により、作業の自動化やデータ収集の効率化が実現され、業界内での競争力の向上に繋がりました。

第3部【全体交流会】

　セミナーの最後を締めくくる全体交流会には、第1部の講師である芦澤会長や事例発表者のご両名も参加。講演内容を踏まえた意見交換や、参加者同士の自由な交流が行われました。

　さらに、千葉県異業種交流融合化協議会に今年度新規加入された会員の方々からご挨拶をいただき、新たな交流も生まれました。

　今回の交流会は、企業間の交流を促進し、新たなビジネスチャンスを模索する場として大変充実した内容となりました。