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チャレンジ組合ちば 2019.8  ユーカリが丘商店街振興組合

テーマ : 一店逸品運動について

補助事業名 平成30年度千葉県商店街振興組合連合会 計画策定促進事業
対象組合等 ユーカリが丘商店街振興組合
  ▼組合データ
  理事長 林 新二郎
  住 所 佐倉市ユーカリが丘3-2-1 山万サンサンビル105 号室
  設 立 平成21年3月
  業 種 小売業、サービス業中心の異業種
  組合員 34人
担当部署 千葉県中小企業団体中央会 商業連携支援部(℡ 043-306-3284)
専門家 NPO法人一店逸品運動協会
理事長 太田巳津彦(中小企業診断士)

背景

 佐倉市では、商工会議所主催で2013年から、一店逸品運動に取り組んできました。こうした佐倉市全体の動きの中、ユーカリが丘商店街(振興)では、ユーカリが丘地区独自の事業として一店逸品運動を進めたいとの意向があり、計画策定促進事業に取り組んだ次第です。
 大型商業施設に加えて、ネットショップが台頭している今日、地域商業の活性化に個店の魅力アップは不可欠です。一店逸品運動は、逸品の開発や発掘を通じて、個店の魅力アップを図る事業です。
 ただ、一店逸品運動が従来の商店街事業と大きく異なるのは、参加する個店の意欲が不可欠だということです。したがって、事業に取り組む前提として、「参加店はいるのか」「参加店の意欲は高いか」といった点を確認しなければなりません。いきなり一店逸品運動に取り組むのではなく、今回のように事前に事業としての可能性を確認されたことは、同組合が一店逸品運動に、真摯に取り組もうとする姿勢の表れと、私は理解しています。

事業の活動内容

 計画策定促進事業の中身は、大きく分けて講習会と説明会の2つから、構成されています。まず、一店逸品運動に取り組むにあたっての勉強会が、11月に開催されました。これは、組合員への啓発活動であるとともに、意欲のある参加店を見定める機会でもありました。
 講演の内容は次の通りです。

講演テーマ「一店逸品運動とは」
(1)一店逸品運動の目的
   「運動である」
(2)一店逸品運動が求められる背景
(3)一店逸品運動の効果

 主に、一店逸品運動の意義や成果についてレクチャーしました。
 講演の中で、最初にお話ししたのは、決して生易しい事業ではないということです。なぜなら、お客様の厳しい目に堪えうる、魅力的な逸品でなければ、期待する成果を得ることはできないからです。したがって、魅力的な逸品を生み出すために、しっかりと時間をかけて検討する必要があります。
 また、一店逸品運動が一過性のイベントではなく、地域に根差した地道な活動であることも強調しました。一店逸品運動は、ややもすると、逸品フェアや逸品巡りツアーなどのイベントが注目されがちです。しかし、一店逸品運動は、「運動」なのです。逸品を考え生み出す過程にその意義があるのです。フェアやツアーは、運動の成果発表に過ぎません。具体的には、参加店全員で検討する場である、「逸品研究会」の大切さについて、お話しさせていただきました。
 全体としては、一店逸品運動の目的や意義、逸品による成果について、具体的な先進事例を示しながら、レクチャーしました。先進事例を通じて、一店逸品運動は厳しい事業ではあるけれども、誰でも取り組める事業であることもお話ししました。事実、これまでサービス業、飲食業、物販業と、幅広い業種業態のお店で取り組んでいます。さらに、最近では製造業や農業の方の参加もみられます。規模や業種業態に関係なく、志さえあれば誰でも取り組めるのが一店逸品運動です。一店逸品運動や逸品について、初めて耳にされた方にも、「これならできる」を実感していただけるよう、できるだけ平易にお話ししました。
 年が明けて2月には、説明会が開催されました。説明会の内容は次の通りです。

説明会「一店逸品運動の進め方」
(1)一転逸品運動の展開事例
(2)実施フローと留意点
(3)逸品研究会とは
(4)逸品運動の成果とは

 主に、一店逸品運動の具体的な進め方や、逸品を考えるためのポイントについて、解説しました。
 一店逸品運動では、運動として進めるための「仕組み」が大切です。具体的には、組織づくりとスケジューリングについて、お話ししました。そして、組織づくりの中心となるのが、逸品研究会です。魅力的な逸品を生み出すためには、独りよがりの発想ではできません。参加店が知恵を出し合い、お客様目線でお互いの逸品を評価しあう場が逸品研究会です。逸品研究会は、一店逸品運動の肝といっても過言ではありません。
 また、一店逸品運動の成果として、お店の活性化はもちろんのこと、新たな逸品が開発されたり新規事業が立ち上がったりします。こうした成果物は、参加店同士に「逸品つながり」という、仲間意識ができることで、生まれます。お店の活性化や逸品つながりについて、先進事例を紹介しながら、背景や内容を中心に解説しました。

事業の成果

 講習会と説明会を通じて、組合員の一店逸品運動に対する理解が、深まったと思われます。両会合とも、レクチャー後に活発な質問や意見が出されました。このように、意欲のある参加店の存在が確認できたことは、本事業の大きな成果といえます。組合事業として、本格的に一店逸品運動に取り組む大前提が確認できたため、事業実施に向けてさらに一歩進めることが可能となりました。

今後の事業展開・展望

 本年度、いよいよ一店逸品運動がスタートします。具体的な工程は、次に示す通りですが、前述したように、月1回の逸品研究会を中心に進めていきます。研究会では、参加店個々の逸品の検討が中心となります。研究会の最終目標は、個々のお店の逸品を確定することです。また、研究会では、カタログ掲載時のコメントやキャッチコピー、店頭における具体的な演出方法といった、逸品のプレゼンテーション手法についても検討していきます。さらに、お客様へのお披露目として、年度末には逸品フェアを開催する予定ですが、フェアの内容についても、逸品研究会で検討していきます。
 一店逸品運動は、一部の役員が中心となって進めるものではなく、参加店全員で取り組んでいく事業です。全員が当事者意識をもって、「自分たちの運動である」ことの自覚をもって、取り組むことが大切です。
 これから、「ユーカリが丘ならではの」一店逸品運動が展開されることを、楽しみにしています。

(NPO法人一店逸品運動協会理事長 太田巳津彦)


『中小企業ちば』令和元年8月号に掲載 (※内容・データ等は掲載時の物です)

 

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